サラウンドシステムとは何でしょうか?
サラウンドシステムは意外と歴史が長いです。
音楽を聴くことは、1個のスピーカーでモノラルから始まり、2個のスピーカーでステレオになり、現代のサラウンドシステムへ進化してきました。
いまでは、あまりにもサラウンドシステムが多すぎてわけわからん状態になっているので、整理してみたいと思います。
ステレオからサラウンドシステムへの変化は
かつて、レコードやカセットテープ、ラジオなどアナログの時代。
そこから、アナログの時代にサラウンドが始まりました。
サラウンドシステムでもプロロジックの1,2がありましたが、正直それほど違いは感じられませんでした。
むしろ、音質が貧弱で、ステレオのほうが勝っていました。
なぜなら、ステレオは2つのチャンネル、電源がチャンネル数分、最大2つあれば良いですが、サラウンドは5チャンネルとなると、電源が最大5つ必要になります。
電源の非力さに弱点がありました。
5つの方向から音が聞こえるという点では、異次元の感覚ではありましたが、迫力に欠けていました。
また、VHSからサラウンドを再現しようとしても、音源がサラウンドになっていないので、疑似サラウンドで、仮に、疑似サラウンドはまだまだ開発段階と言えるものでした。
プロロジックサラウンドのアンプは高級で10万コースが当たり前でしたが、5万くらいのステレオプリメインアンプのほうが音が勝っていました。
ここに、アナログからデジタルの時代に入って、激変しました。
サラウンドシステムの種類は
『ドルビーステレオ 4ch』
ドルビーと名の付くものは全てドルビー・ラボラトリーズが開発した音響システムです。
ドルビーステレオはアナログ音声情報を2チャンネルでフィルムに光学的に記録したものです。
この方式はフロント3ch、リア1chモノクロの計4chで構成されています。
『ドルビーデジタル 5.1ch』
ドルビーラボラトリーズが開発したAC-3(Audio Code number3)の規格で圧縮記録された方式です。
フロント3ch、リア2ch、低音0.1chを採用し5.1chと呼ばれています。
それぞれ独立して音声を再生できるので自由な音場を作り出せ、映画館とホームシアターシステムが採用していました。
LFEは重低音だけを出力するスピーカー
.1は、LFEのことを指しています。
『DTS 5.1ch』
DTSとはDigital Theater Systems社が提唱したドルビーデジタルの競合規格です。
ドルビーデジタルよりも低圧縮で記録されるため情報量が多くより高音質の再生を可能としています。
映画館で使用する音声情報はフィルム自体に記録せずCD-ROMで配布され、 フィルムのタイムコードと同期再生させるのも特徴のひとつです。
『ドルビーデジタル/DTS 6.1ch』
5.1ch方式に対しリアのサラウンドスピーカーを3chに拡張したシステムです。
リア中央に設置されたスピーカーをサラウンドバックと言い、このスピーカーのおかげで真後ろの定位感が向上しました。
ちなみにDTSの6.1chをDTS-ESと呼びます。
スピーカー数は7つですがリアのSBL、SBRが同じ音なので6chになります。
『ドルビーデジタル/DTS 7.1ch』
7.1chとは、6.1ch方式に対しリアのサラウンドスピーカーを1つ追加して、 サラウンドバックを2つに拡張したシステムのことをさします。
これにより6.1chよりも更に臨場感溢れる音場を再生出来るようになります。
しかしながら7.1chのスピーカ配置については現在様々な提案がなされており、フロントに2つ追加や面白いものでは天井+垂直センターなど、 色々と考案されています。
気をつけたいのは、特殊な位置にスピーカーを設置する場合メディアの記録チャンネルと出力設定が一致しないと、 5.1chでしか再生されないか、最悪の場合は変に再生されてしまい音響効果が逆に悪化してしまう事です。
『THX』
THXはルーカスフィルム社が考案した総合認定のことでサラウンドとはやや違います。
特に映画館に対するTHX認定は厳しく、音響のみならず映像、外部からの雑音の遮断性など様々な面からチェックを受け認定されます。
ホームシアター機器においてはAVアンプやスピーカーなど、製作者が作ったCDなどのクオリティが再生されているかチェックし認定されます。
またDVDなども同様に色、ノイズ、音響などチェックされて合格したソフトのみTHXが認定されます。
DTS 7.1ch以上でルーカスフィルムが認定したもの
さらには、スピーカー数が増えて、よりサラウンド効果を増やしていきます。
先ほど話したように、ch(チャンネル)が増えると、アンプの電源に力がないと貧弱なサラウンドになってしまします。
最新のサラウンドシステムATOMSとは?
家庭用の場合は、フロントハイトスピーカーがいままでのサラウンドシステムと異なります。
天井にフロントハイトスピーカーを組み込んでサラウンド楽しむことが出来ます。
サラウンドの空間を広げることが出来ます。
でも、私の場合は、天井にフロントハイトスピーカーを設置することに抵抗があるので、トールボーイ型スピーカーの上に載せています。
背の高い茶色のスピーカーがトールボーイ、その上に乗っている黒い小型のスピーカーがフロントハイトスピーカー。
最初から傾きがついていて、天井に反射するように設計されています。
サラウンドシステムATOMSで副次的に得られる効果は
私はDENONのAVR-X1600Hを購入しましたが、非常にお気に入りです。
DENONの回し者ではありませんが。。。。
AVR-X1600Hを購入したときは、Dolby Atmos正式対応していなくて、購入後半年後に、Dolby Atmos正式対応になりました。
インタネットとAVR-X1600Hを接続してアップデートです。
現代ならではシステムアップデートです。
さらに、音場効果を最適にするシステムが付いているので、ご家庭の環境に合わせて、Dolby Atmosが最適にセッティングされます。
DENONは、Dolby Atmos Height Virtualizerによって、ATOMSの音源でなくても、32bitマイクロチップでヴァーチャル化してくれるので、いままでのサラウンドには戻れなくなってしまいました。
基本となる2CHでのステレオでも、かなり満足できます。
これは、電源がしっかりしていることが言えます。
映画を見ても、音楽を聴いても素晴らしいの一言!!
サラウンドシステムのまとめ
まだまだ、たくさん語りたいですが、自宅で音楽、映画を楽しむこと。
こんな身近で、高音質であることに感動です。
繰り返しますが、DENONの回し者ではないです。