ふと気づくと、指先が氷のように冷たくなっていることはありませんか?
私は仕事に集中している時や、考え事をしている時、無意識に呼吸が浅くなり、手足が冷え切っていることがよくあります。
そんな私が朝の習慣にしている「柏手(かしわで)」。
パン、と手を打った後、合わせたままでいると、手のひらが「じわーっ」と温かくなってくるのを感じます。
それは単なる摩擦熱とは違う、体の奥からほぐれるような感覚。
今回は、この不思議な「温かさ」について、私なりに感じたことを綴ります。
なぜ、柏手のあとに手が温まるのか
スピリチュアルな世界では「気が出ている」「パワーが高まった」と言われることもあるようです。
もちろん、そういう素敵な理由もあるかもしれません。
でも、私はもう少し現実的に、そして身体のメッセージとして捉えています。
緊張の糸が切れたサイン
手が冷たい時、私の体は無意識に「戦闘モード」になっています。
肩に力が入り、血管が収縮して、血の巡りが悪くなっている状態です。
そこで柏手を打ちます。
「パン!」という澄んだ音が、張り詰めていた空気を一瞬で破ります。
その音を合図に、無意識に入っていた肩の力がストンと抜け、止まっていた血流が一気に指先へ戻ってくる。
私が感じる温かさは、「緊張が解けた(リラックスできた)」という体からのサインなのだと思います。
「手当て」というセルフケア
柏手のあとの温かい手。
これをそのまま終わらせるのはもったいない気がして、私は最近、簡単なセルフケアを取り入れています。

やり方はとても簡単です。
- 柏手を打って、手がじんわり温かくなるのを感じる。
- その温かい手のひらを、そっと目元(アイマスクのように)や、首の後ろに当てる。
- 手の熱が肌に移っていくのを、10秒ほど味わう。
昔から「手当て」という言葉があるように、人の手には触れるだけで安心させる力があると言います。
自分で自分の手を温め、その手で自分を癒やす。
不思議なもので、高級なホットアイマスクよりも、心が落ち着く気がするのです。
まとめ|私は今、温かいから大丈夫
もし柏手を打っても手が冷たいままなら、それは「まだ力が抜けていないよ」「焦っているよ」という自分からのメッセージかもしれません。
逆に、ポカポカと温かさを感じられたら、「あ、今の私はリラックスできているな」と確認できます。
特別な力なんてなくてもいい。
ただ、自分の手が温かいこと。
それだけで、今日一日を穏やかに始められる気がしませんか?