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節分に鬼が出てくる意味って何?

生活

節分の鬼は何かの象徴?!

節分って、豆まきをしますが、鬼をはらううためにやってますよね。


この意味って何でしょうか?

鬼はなんとなく、何かの象徴なんじゃないかって思いますけど。

いろいろ調べると、鬼は。

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陰=おん

隠=おぬ

を由来している言葉なんです。

陰や隠は、「目に見えない邪気」「この世のものとは思えないもの」を指していて、災害や疫病などの災いは、目に見えて起こらないので「鬼」の仕業と考えられていました。

なので、人が豆まきによって、その鬼を追い払うことで、無病息災を祈る行事だったんです。

豆で鬼が追い払えるものなの?

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豆を買ってきてそのまま「鬼は外」と言っても、そんな効果はありません。

炒った豆を神棚にお供えして、炒った豆にその力を頂くことになります。

しかも、見えない邪気や疫病は夜にやってくるといわれていることから、豆をまくタイミングも夜になっています。

基本、「鬼は外、福は内」この掛け声で、鬼、すなわち邪気や疫病を追い払っています。

一部の地域では「鬼も内、鬼は内」といっている地域もあります。

なぜ、鬼は内と言っているのか?

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理由は簡単!!

鬼をまつっている神社だからです。

例えば・・・

◆鬼鎮神社(埼玉県比企郡嵐山町)
・・・「福は内、鬼は内、悪魔外」すごすぎませんか?!

鎌倉時代の勇将・畠山重忠の館の鬼門除けとして建立したので「悪魔外」。

また、金棒を持った鬼が奉納されているので「鬼は内」なんです。

◆仏立山真源寺(東京都台東区)
・・・「福は内、悪魔外」
鬼子母神を御祭神としており、「恐れ入谷の鬼子母神」で有名ですね。

鬼子母神とは、他人の子供を襲って食べてしまう鬼神でしたが、見かねたお釈迦様が彼女の末子を隠し、子供を失う悲しみを諭します。

それ以来仏教に帰依するようになり、子供の守り神となりました。

◆元興寺(奈良県奈良市)
・・・「福は内、鬼は内」
寺に元興神(がごぜ)という鬼がいて、悪者を退治するという言い伝えがあるんだとか。

◆天河神社(奈良県天川村)
・・・「鬼は内、福は内」
鬼は全ての意識を超えて物事を正しく見るとされているため、前日に「鬼の宿」という鬼迎えの神事を行い、鬼を迎い入れてから節分会をします。

◆稲荷鬼王神社(新宿区歌舞伎町)
・・・「福は内、鬼は内」
「鬼王」として「月夜見命」「大物主命」「天手力男命」の三神を祀っています。
なので鬼も福も内です。

◆金峯山寺蔵王堂(奈良県吉野郡吉野町)
・・・「福は内、鬼も内」
全国から追われた鬼を迎い入れ、仏教の力で改心させているお寺です。

◆千蔵寺(神奈川県川崎市)
・・・「福は外、鬼は内」
厄神鬼王(やくじんきおう)という神様が鬼を堂内に呼び込み、悪い鬼に説教をして改心させ社会復帰させました。

◆大須観音(愛知県名古屋市)
・・・「福は内」のみ
伊勢神宮の神様から授けられた鬼面を寺宝としているため「鬼は外」は禁句になっています。

◆成田山新勝寺(千葉県成田市)
・・・「福は内」のみ
ご本尊の不動明王の前では鬼も改心するとされています。

鬼をまつっていたり、鬼を改心させたりとさまざまな思いが鬼も内にしています。

鬼をかわいそうと言う気持ちで迎い入れている

◆群馬県藤岡市鬼石地区
・・・「福は内、鬼は内」
全国各地から追い出された鬼を歓迎する「鬼恋節分祭」が行われています。

鬼が投げた石でできた町という伝説があって、鬼は町の守り神になっているんですね。

◆宮城県村田町
・・・「鬼は内、福も内」

鬼を逃がさないようにする為に鬼は内にしていますね。

羅生門で鬼の腕を斬りとった男(渡辺綱)が、この地で乳母にばけた鬼に腕を取り返されてしまったため、鬼が逃げないよう「鬼は内」という。

◆茨城県つくば市鬼ケ窪
・・・「あっちはあっち、こっちはこっち、鬼ヶ窪の年越しだ」

掛け声もだいぶ違うので節分の掛け声とは思えないような感じですね。

あちこちで追いやられ、逃げ込んできた鬼が、かわいそうで追い払うことができないため、「あっちはあっち、こっちはこっち」と言います。

節分の豆まきは新春(春分)を迎える前日の厄払いであり、昔は新年を迎える前日としてとらえていたので「鬼ヶ窪の年越しだ」と言っていたそうです。

さらに特殊な節分

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◆三峯神社(埼玉県秩父市)の節分会は、通称「ごもっとも神事」として有名です。

裃姿の年男が豆をまくと、後にひかえた添え人が「ごもっともさま」と叫びながら、ごもっともさまと呼ばれる棒を突き上げます。

巨大なすりこぎのような棒で、男性を象徴しているそうです。

豆を入れた枡が女性を象徴しており、子宝に恵まれるというご利益もあります。

◆鬼頭さん、鬼沢さん、九鬼さんなど名字に「鬼」のつく家
・・・「鬼は外」以外の口上が多い

鬼を追い出してしまったら、縁起が悪いです。

◆伝統的な商家
・・・「鬼は内」

商家では鬼=大荷としてとらえ、大きな荷物が内、すなわち、家やお店に入らないと商売繁盛につながらないため、「鬼は内」というところが多いのです。

◆ワタナベさん
・・・鬼を退治する必要がないので、「鬼は外」と言わない(豆まきもしない!?)

平安時代に渡辺綱が鬼退治をしたため、鬼たちがワタナベ一門を恐れ、子孫にも近づかなくなったという説があります。

ワタナベさん家ではどうでしょうか?

まとめ

一言で、節分の鬼と言っても、その地域の事情や歴史で大分ちがった節分を行っています。

一般的な、災害や疫病から守ってほしいことから、追われた鬼を改心させることなど、全然意味が違っています。

あなたのこころの鬼を節分の豆まきで吐き出してみてはいかがでしょうか?

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