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RSウイルスの予防を知って潜伏期間を観察しながら症状が出る前に病院へ

RSウイルス

RSウイルスの症状ってどうなるの?


年齢が上がるほど症状は軽くなる傾向があるものの、軽い「鼻かぜ」程度ですむ場合から細気管支炎や肺炎に至るまで症状は様々です。

初めてかかった場合には、25~40%の乳幼児で細気管支炎や肺炎など重症化しやすいです。

症状の出方には個人差がありますが、主なRSウイルス感染症の症状は以下の通りです。

★軽度の症状
・発熱(38度台が多い)
・鼻水
・乾いた咳

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★重症化すると
・強い咳
・痰がからむ
・粘っこい多量の鼻水
・喘鳴(ぜんめい)
・陥没呼吸(呼吸する度に肋骨の下がへこむ)
・気管支炎(喘息様気管支炎 4歳未満の乳幼児に見られる)
・細気管支炎(特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんに多い)
・多呼吸
・肺炎(喘鳴を伴う肺炎は3歳未満の乳幼児、喘鳴を伴わない肺炎は5歳未満まで見られる)
・無呼吸発作
・不眠症

ほとんどの場合、1~2週間で徐々に回復しますが、重症例では、呼吸困難などがおこり入院が必要となる場合があります。

RSウイルス感染症は、乾燥した季節によく見られ、日本のみならず世界各国で流行します。

日本においては、冬から春にかけて流行します。

これまで12月をピークに3月頃にはRSウイルス感染症にかかる患者も減少しているパターンが多かったのですが、2011年以降、これまでのような冬や春にかけてといった季節に限らず、7月頃からRSウイルス感染症の患者が見られるようになりました。

インフルエンザも冬季に流行しますが、RSウイルス感染症とインフルエンザの流行は、ほとんどの場合一致しないとされています。

生後半年頃までの赤ちゃんは、お腹の中にいた頃ママからもらった抗体によって、様々な病原体から守られています。

でも、RSウイルス感染症は、RSウイルスに対するママからの抗体はあまり効果がないです。

さらに、RSウイルスは感染力が強いため、1歳までにおよそ半数以上の赤ちゃんがこのRSウイルス感染症にかかり、2歳までにはほぼ100%という高い確率で、RSウイルス感染症を発症するとのデータがあります。

怖いのは、RSウイルス感染症は、一度感染するとそれ以降はその病気にはかからない免疫ができるというわけではなく、一生のうちに何度も感染します。

でも、感染を繰り返すことでRSウイルスに対する免疫がにつき、症状そのものは軽くなっていきます。

もし免疫が出来てくるとRSウイルス感染症にかかったとしても、およそ7割は鼻水、咳、発熱のような風邪と同じ症状だけで治まることが多く、RSウイルス感染症と気が付くことなく、ただの風邪だと済ましてしまうこともよくあります。

しかし、残りのおよそ3割は、強い咳、呼吸をする度に“ゼイゼイ”といった呼吸音のする喘鳴(ぜんめい)が起こり、気管支炎などの症状が出ます。

細気管支炎は、肺の内部にある呼吸に必要な細気管支の中で炎症を起こし、細気管支が狭くなってしまうことで呼吸が苦しくなり“ゼイゼイ、ヒューヒュー”といった喘息に似た症状が出て、肺炎になるリスクを高めてしまいます。

大人の場合は、RSウイルス感染症になっても、ほとんど軽症で済むことが多いのですが、乳幼児の場合はその症状の出方には個人差が大きく、重症化することもあります。

生後1ヶ月未満の新生児がRSウイルスに感染するのは稀なケースですが、発症すると咳や鼻水などの症状の他に、授乳の飲む量が減ったり、機嫌が悪くなったり、常にウトウトと眠そうにするなどの症状が出ます。

最悪の場合、呼吸をしなくなってしまう無呼吸発作や突然死につながることもあります。

新生児の場合、RSウイルスに感染したとしても、咳などの呼吸器系の症状が出ないことも多く、発症してもすぐにRSウイルス感染症であるという診断が出来ない場合もあります。

また、1歳以下の赤ちゃんがRSウイルス感染症にかかると、およそ30~80%という高い確率で「中耳炎」を併発します。

その他にも、RSウイルス感染症による合併症として、脳内に炎症が起こり、意識障害やけいれんなどの症状が出る「脳症」、尿の異常をきたすADH分泌異常症候群(SIADH)」があります。

重篤化しやすい赤ちゃんについて少し詳しくまとめます。

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特に注意しなければならない赤ちゃんや幼児は、RSウイルス感染症にかかると重症化しやすく特に注意が必要です。
下記にまとめすと。

1、初めてRSウイルス感染症に感染した赤ちゃん
RSウイルスに対する免疫がないため重症化しますので早急に病院いくことをオススメします。

2、低出生体重児、早産で生まれた赤ちゃん
身体機能や臓器が充分に発育した「正産期」に生まれてきた赤ちゃんに比べると、低出生体重児や早産で生まれてきた赤ちゃんは身体の発達が不充分なために、免疫力も低く、肺や器官に炎症が起こってしまうと呼吸機能も充分に発達していないこともあり、重症化しやすくなりますので、早急に病院いくことをオススメします。

3、生後3ヶ月未満、もしくは生後6ヶ月未満の赤ちゃん
生後1ヶ月未満の赤ちゃんがRSウイルス感染症にかかってしまうと無呼吸を起こしてしまう可能性がありますので、早急に病院いくことをオススメします。

4、心臓や肺、免疫不全など疾患のある2歳以下の乳幼児
乳幼児だけでなく、高齢者も注意が必要です。
肺や心臓に何らかの疾患を持っている高齢者は、神経・筋疾患・免疫不全のある方も年齢に関わらず重症化しやすい傾向にあるので、早急に病院いくことをオススメします。

RSウイルスの原因とは?

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RSウイルス感染症は、「RSウイルス」というウイルスによって引き起こされる乳幼児の呼吸器疾患です。

RSウイルス感染症は、家族内でも高い率で感染することが明らかとなっており、大人になっても症状は乳幼児に比べると軽いですが、再感染を繰り返します。

RSウイルス感染症の感染経路としては、空気感染はなく、主に「飛沫感染」と「接触感染」といわれています。

飛沫感染は、RSウイルスに感染した人の咳やくしゃみ、唾液が飛散し、それを吸い込んでしまうことで、鼻や喉の粘膜でウイルスが増殖して、RSウイルス感染症に感染してしまうことです。

接触感染は、RSウイルスの含まれた鼻水や痰を直接触ったり、舐めたり、目や喉、鼻の粘膜にRSウイルスが付着することで発症します。

手指などの皮膚の接触だけではなく、衣服、おもちゃ、タオルやコップ、ドアノブ、スイッチ、手すりについたウイルスからも感染します。

RSウイルスは体内から外へ出てから、4~7時間生存し、感染する力があるといわれています。

RSウイルスは感染力が強いだけではなく、ウイルスの排出期間が7日から最大21日までと長いため、より感染が拡大しやすいと考えられています。

家族や兄弟など同居している身近な人がRSウイルス感染症を発症してしまうと、完全に隔離しない限り、かなりの高い確率で赤ちゃんにもうつります。

もし家族にRSウイルスの感染者が出てしまった場合は、感染者にはマスクをさせ、感染者が触れた手すりやスイッチなどの部分はアルコールや塩素系の消毒剤などを使ってこまめに消毒し、極力お子さんと感染者を接触させないように心掛けましょう。

RSウイルスの潜伏期間とは?

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RSウイルス感染症は感染したとしても、すぐに症状が出るわけではありません。

これが厄介で、発症するまでに潜伏期間があるので、気付かない間は、RSウイルス感染が家庭内で広がってしまいます。

通常、RSウイルス感染症の潜伏期間は2~8日間です。

潜伏期間を経て発熱や咳、鼻水といった風邪と同じような症状が見られます。

発症してから1~2週間で症状は軽くなってくることが多く、登校・登園も可能になりますが、鼻水や唾液などの排泄物にはまだRSウイルスが含まれていることもあり注意が必要です。

RSウイルスの予防はどうすればいいの?

RSウイルスは、手指や物品を介して感染するので、手洗いやよく触る物品(衣服、おもちゃ、タオルやコップ、ドアノブ、スイッチ、手すり)、子どもがよく触れるおもちゃなど、身の回りの消毒が基本的な予防方法です。

流行時期や家族が感染した場合、できるだけ密接な接触は避け、こまめに手洗いと手指消毒を行いましょう。

タオルや洗面器の共有は止めたほうがよいです。

RSウイルスが発症したら、可能な限り患者との密接な接触は避けましょう。

ドアノブや手すり、おもちゃなどは、できるだけこまめに消毒用エタノールや濃度0.02%の次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。

RSウイルスは、色々な消毒剤に対する抵抗性が弱いウイルスです。

有効な消毒剤としては、消毒用エタノール、次亜塩素酸ナトリウム、ポビドンヨードなどが挙げられます。

まとめ

RSウイルスがはやりだす時期がありますので、ご近所やニュースで話題になりだしたら、ドアノブや手すり、おもちゃなどは、できるだけこまめに消毒するのが安全です。

大事なお子様、家族を守る為に、率先して行動を起こしましょう!!

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