味覚が異常と思ったときにすること!?
最近、食事をしてもおいしくないと感じるかたは、ちょっと注意が必要です。
ついついソースやマヨネーズ、しょうゆをたくさんかけて味をごまかして食事をしてしまいがちです。
これは、内臓にも良くないし、味覚異常になっている別の病気になっている可能性もあります。
今一度、確認するポイントをまとめますので確認してみてください。
味覚障害とは何?!
味覚障害の症状としては、「何を食べても味がわからない」「料理の味が薄く感じられる」「作った料理が濃すぎると、人に言われた」などです。

味覚障害は、知らず知らずのうちに症状が進行し、気がついた時にはかなり症状が進んでいるというのも少なくありません。
特に、最近では10代、20代という若い世代でも味覚障害を訴える人が増えているのです。
おいしいからといって香辛料、調味料は使い過ぎないように注意が必要です。
味
覚障害の症状とは?!
1、味覚減退、味覚消失
味の感じ方が鈍くなったり、味を感じなくなったりする。
2、異味症
実は甘いのに、苦く感じるなど、別の違った味を感じる。
3、自発性異常味覚
実は口の中に何もないのに苦味や渋みなどを感じる。
4、解離性味覚障害
ある特定の味、例えば甘味がわからない。
5、悪味症
何を食べても、おいしくない味になる。
味覚に重要なのは味蕾(みらい)!?
味覚を感じるのは、舌の表面にある味蕾(みらい)という文字通り花の蕾(つぼみ)の形をした微小な感覚器官です。
味覚障害を引き起こす原因として、味が濃い食材の過剰摂取やタバコの吸いすぎもありますが、一番の原因といわれているのがミネラルの亜鉛不足です。
味蕾という細胞は、個人差はありますが、短い周期で新しく生まれ変わっており、そのためにはたくさんの亜鉛を必要とします。
つまり、亜鉛が不足すると細胞が生まれ変われなくなってしまって、味覚障害が起ってしまいます。
亜鉛が多く含まれている食材を積極的にとる
金属亜鉛2g以上の摂取で毒となるので注意が必要ですが、食材に含まれる亜鉛は、多くてもわずか10%ほどしかなく、その10%もすべて吸収されるわけではないので、食材から取り入れる亜鉛は安全です。
食材100g中の亜鉛含有量で多い順に並べると。
牡蠣(可食部) 148.6mg
小麦胚芽 15.4mg
小麦ふすま 9.8mg
レバー(子牛) 6.1mg
牛肉(切身) 6.0mg
牛肉(挽肉) 4.4mg
ポップコーン 4.1mg
チェダーチーズ 4.0mg
豚肉(赤身) 3.8mg
鶏肉(皮付) 2.8mg
小麦全粒粉 2.4mg
かぶの葉 1.9mg
卵 1.5mg
あなたの舌の味覚障害は大丈夫?
味覚障害度チェック
あてはまる項目にチェックして下さい
1、毎日2食以上、ファーストフードやコンビニ弁当を食べている。
2、甘味、酸味、苦味、塩辛味の好き嫌いが激しい。
3、激辛料理やエスニック料理が大好き。
4、唐辛子、わさび、こしょうなど、辛い香辛料を毎食使っている。
5、アイスクリームやスナック菓子、缶詰、加工食品、インスタント食品が大好きでよく食べる。
6、野菜にはマヨネーズだけつける。
7、清涼飲料水を毎日3本以上飲む。
8、歯を磨くとき舌も一緒に磨く。
味覚障害の判定
●全部チェックした→すでに味覚障害!
すぐに医師の診断を受けましょう!
●1~3に全部チェックが入った→味覚障害になる危険性
●4~7個をチェック→味覚障害になる危険性
●8常習+2個以上チェック→味覚障害になる危険性はあるが、生活を改めれば防げるレベル
味覚障害を感じたら亜鉛を積極的に摂ろう!!
効果的な摂取方法は?
1、クエン酸、ビタミンCと一緒に摂る
レモンに含まれるクエン酸と、ビタミンCが亜鉛を吸収しやすい形に変えてくれます。
よく生がきやカキフライを食べるときに、レモンをかけて食べますが、なんとなくやっていたあの行為は、実はとても利にかなった食べ方なんですね。
2、アルコールと一緒の摂取は避ける
アルコールを分解するときに、アルコール分解酵素という酵素が働きます。
この働きにも亜鉛が使われるので、お酒を飲むときは、普段より多めの亜鉛の摂取を心がけてください。
3、サプリメントの活用
日本では、厚生労働省によって亜鉛の所要量は、成人男性12mg、成人女性9mgとされています。
でも、実際には、一般的な食事から1日12mgの亜鉛を摂ったとしても、その性質によって、大半は体外に排出されてしまいます。
4分の1の3mgが体内に吸収されればいい方です。
とはいっても、もし、吸収の妨げになる栄養成分を摂りすぎたり、もともとの亜鉛の摂取量が少なすぎたりすると、ほんのわずかな量しか吸収されません。
あっという間に亜鉛欠乏状態に陥ってしまい、およそ1週間で様々な亜鉛欠乏症状を招いてしまいます。
食事で毎日所要量を摂取し続けることが因難な場合には、亜鉛をサプリメントで補給するのも1つの方法です。
味覚が異常と思ったときのまとめ
いつもの食事でおいしくないと思ったら、亜鉛の摂取を考えてみましょう!!
でも、実際は極端に味覚異常を感じることは無く、徐々にっていうところが危険なところです。
もしかしたら日ごろから亜鉛をサプリメントで取っておくのが味覚異常の予防になるかもしれませんね。