お中元の後には、暑中見舞いですよね。
習慣をきちんと守れて行動に移せる人は立派な大人。
でも、そこまできちきちとしなくても、一般的な暑中見舞いのマナーは知っておきたいものですよね。
そこで、簡単に暑中見舞いのマナーをまとめてみます。
簡単なのでついて来て下さいね。
暑中見舞いマナーのポイント
暑中見舞いを出すタイミングっていつですか?ってことですが。
暑中見舞いは、梅雨の明ける大暑から立秋間での間に出すのが一般的です。
立秋を過ぎると暦上は秋になりますので、「残暑見舞い」となります。
逆に大暑前に出すのは「梅雨見舞い」となります。

~7月21日
★暑中見舞い
梅雨明け頃の7月22日(大暑)~8月7日(立秋)までの間
★残暑見舞い
立秋以降8月8日~8月末までの間
※ただし暑さが続いているようだったら9月頭まで出してもいいですね。
暑中見舞いを出す先の天気をチェックです。
暑中見舞いの文章は?
頭言葉や結語は不要ですか?ってことですが。
暑中見舞いには特に厳密な決まりごとはなく、「拝啓」などの頭語や「敬具」などの結語も不要です。
でも、季節感や涼感のある爽やかな言葉にすると相手を気遣っているように感じられていいですね。
日付は「平成○年 盛夏」または「平成○年 七月」とします。
また、季節の挨拶は本文より少し大きめに書きましょう。
暑中見舞いを出す相手は?どこらへん?
暑中見舞いは、出さないといけないというものでもありません。
あまり会う機会のない人への挨拶状という位置づけですので、普段顔を合わせている人には出さなくても良いでしょう。
暑中見舞いの起源は?
暑中見舞いを出す相手を考える時、暑中見舞いのもともとの意味を知っていれば迷いはなくなりますね。
「暑中見舞い」は、猛暑期に普段なかなか会えない方やお世話になった方の健康を気遣い壮健に過ごして欲しいとの願いを届ける夏のあいさつ状です。
近況報告などをかわす意味合いもあります。
暑中見舞いの習慣は、江戸時代に生まれたといわれています。
その由来は、お盆に里帰りする際、直接、品を持参して祖先の霊に捧げていたことによります。
江戸時代になると、お世話になっている人全般への贈答の習慣になっていきました。
遠方で訪問できないお宅には、飛脚便を使って贈り物や書状を届けていました。
それが、明治6年の郵便制度の発達とともに、この贈答の習慣が簡素化されあいさつ状を送る習慣になっていき、大正時代に現在の「暑中見舞い」という形が定着しました。
とすれば、過去にお付き合いのあったかたへの近況報告を兼ねて無事でいますか?お元気ですは?
といった、声かけ、気持ちを向ける心遣いと考えればいいですね。
暑中見舞いのお返事は?
暑中見舞いお返事の時期っていつ?
暑中見舞いの時期は、二十四節気でいう小暑(7月7日ころ)から立秋(8月7日ころ)前までです。
立秋以降8月いっぱいは残暑見舞いとなります。
お返事が相手に届くのが、立秋前であれば暑中見舞いとして、立秋を越えるようであれば残暑見舞いとして出します。
いただいた暑中見舞いをお返ししないのは失礼になるので、暑中と残暑の時期に気をつけてお返しするようにしましょう。
暑中見舞いのお返事の書き方
いただいた暑中見舞い、残暑見舞いに対する感謝の言葉を、通常の暑中見舞い、残暑見舞いの文に添えましょう。
「ご丁寧に暑中見舞いをいただき、御礼申し上げます」
「お見舞状をいただき、誠に恐縮に存じます」
「暑中のお見舞いをいただきまして、ありがとうございました」
などと添え、さらにお相手の暑中見舞いの内容を受けてのひと言も加えれば、なおよいでしょう。
お返事で注意する表現
お相手の住まいによって、暑さのピークは異なりますし、猛暑の年もあれば、冷夏の年もあります。
暑中見舞い・残暑見舞いは季節のあいさつ状ですので、お相手の住まいの気候やそのときの寒暖や情感にあわせた表現を用いるようにしましょう。
また、暑中見舞いでは盛夏という表現が使われますが、残暑見舞いでは晩夏、立秋、葉月などを使いましょう。
暑中見舞いマナーまとめ
暑中見舞いとあるだけに、出すタイミングは間違わないように、そして、送り先の天候を考慮して、文章をまとめましょう。
江戸から続いているこの習慣は、だんだん行われなくなってきました。
スマホの普及によっていつでも連絡が取れるからでしょう。
でも、文字で伝えることはスマホとは違いますので、やってみる価値はありますね。