「自宅の照明がチカチカする…」そう思って蛍光灯を買いに行っても、同じ型番が見つからず困った経験はありませんか?
それもそのはず、照明の世界は今、大きな転換期を迎えています。この記事では、正確な情報に基づき、ご家庭の照明で今すぐ知っておくべき重要な事実と対策を解説します。
【重要】知っておくべき2つの事実
- 国内の大手照明メーカーは、2020年までに蛍光灯「器具」の生産を相次いで終了しました。
- さらに、国際条約(水銀に関する水俣条約)により、交換用の蛍光「ランプ(管)」自体も、2027年末までに製造・輸出入が禁止されることが決定しています。
つまり、今後、蛍光灯は器具もランプも手に入らなくなります。
【ケース別】蛍光灯のトラブル診断と必須の対策
ご自宅の状況に合わせて、今すぐ取るべき対策を確認しましょう。
【ケース1】使っていた蛍光ランプが、生産終了で手に入らない
「FHD100ED」や「FTL13EX-N」といった型番で探しても、見つからない・価格が高騰しているケースが増えています。
原因
2027年末の製造禁止に向け、メーカーが生産品目を大幅に絞っているためです。今後この状況はさらに深刻になります。
対策:器具ごとのLED化が唯一の根本的解決策
互換品を探すのは一時しのぎにしかなりません。今後10年以上安心して使えるように、照明器具全体をLEDシーリングライトなどに交換することを強く推奨します。
【ケース2】新しいランプに替えても、照明が点灯しない
「豆電球はつくのに主照明がつかない」「交換してもチカチカする」といった症状は、器具本体の寿命が原因です。
原因
照明器具内部にある「安定器」の寿命(約8~10年)が尽きた可能性が極めて高いです。古い安定器は、性能が落ちるだけでなく、発熱による火災のリスクも指摘されています。
対策:修理は考えず、即時交換を
10年以上使用した照明器具が故障した場合、部品修理は費用対効果が悪く、安全上のリスクも残ります。迷わず器具ごと、最新のLED照明に交換してください。
【ケース3】LEDへの交換、どの方法が正しい?
LED化には、大きく分けて2つの方法がありますが、推奨される方法は1つだけです。
方法①:ランプのみをLEDに交換する(非推奨)
既存の器具を使い、ランプだけを工事不要の「直管形LEDランプ」などに替える方法です。しかし、器具内の古い安定器との相性問題で点灯しない、故障するなどのトラブルが多く、器具本体の寿命や安全性の問題は解決しません。
方法②:「器具一体型」のLED照明に交換する(強く推奨)
現在の照明器具をまるごと取り外し、新しいLEDシーリングライトなどに交換する方法です。天井に「引掛シーリング」という接続部があれば、工事不要で自分で安全に取り付けられます。
安全性、省エネ性能、将来性のすべての面で、この方法が唯一の正しい選択です。
まとめ:2027年はすぐそこ。先延ばしにせず、今すぐLED化の計画を
蛍光灯が手に入らなくなる未来は、すでに決定事項です。「まだ使えるから」と先延ばしにせず、照明が完全に点かなくなって困る前に、計画的にLED照明への交換を進めましょう。
安全で経済的な最新のLED照明は、お部屋を明るくするだけでなく、日々の暮らしの安心にも繋がります。この記事をきっかけに、ぜひご自宅の照明環境を見直してみてください。