「新しいお家に神様をお迎えしたいけれど、設置はどうすればいい?」
「業者に頼むと、高額な請求をされないか心配…」
そんなふうに悩んでいませんか?
神棚は、家の中にある「小さな神社」とも言える大切な場所です。だからこそ、グラグラしていたり、取り付け方が間違っていたりしては、神様に失礼にあたりますし、何より不安ですよね。
まずは、多くの人が一番知りたい「3つの疑問」の答えを、結論からお伝えします。
Q1. 神棚の設置を業者に頼むと、いくらかかるの?
A1. 壁に付けるだけなら、だいたい「1万円〜3万円」が相場です。
Q2. そもそも、誰に頼めばいいの?
A2. 「地元の工務店(大工さん)」か「便利屋さん」にお願いするのが一般的です。
Q3. 自分(DIY)で付けることはできる?
A3. 可能です。最近は「石膏ボード用」という、画鋲のように刺すだけの簡単なセットが主流です。
いかがでしょうか?少し全体像が見えてきましたか?
でも、これだけだと「自分の家の場合はどうなんだろう?」と心配なこともありますよね。
ここからは、より詳しい料金の内訳や、「絶対にやってはいけない失敗」について、専門用語をできるだけ使わずに、わかりやすく解説していきます。
これを読めば、初めての方でも自信を持って、あなたのお家にピッタリの神棚を設置できるようになりますよ。
【料金相場】神棚の設置費用はパターンで変わる!
「設置費用」とは、神棚を壁や天井に取り付ける工事にかかるお金のことです。
結論から言うと、工事の内容(難易度)によって値段は大きく変わります。
最初に少し極端な話をしますね。
もし、神社を建てるような「宮大工(みやだいく)」という超一流の職人さんに依頼し、ヒノキの一枚板で特注の神棚を作ってもらうと、なんと20万円以上かかることもあります。
「そんなに出せない!」と思われた方も多いでしょう。
ですが安心してください。私たちが一般的な業者にお願いする場合の相場は、もっとずっとリーズナブルです。
1. 壁に棚板(たないた)を付けるだけの場合
ホームセンターなどで購入した木の板(棚板)を、壁にネジで固定するだけの最も標準的な工事です。
- 料金のめやす: 10,000円 〜 30,000円
- かかる時間: 1時間程度
「ネジを数本打つだけで1万円?」と思われるかもしれませんが、これには理由があります。
「ただネジを打てばいいわけじゃないんじゃ。壁の裏には『間柱(まばしら)』という下地がある場所とない場所がある。下地がない空洞の場所にネジを打っても、神棚の重さに耐えられずに『ガシャン!』と落ちてしまう。ワシらは専用の道具で下地を見つけて、そこにガッチリ固定する。それがプロの仕事じゃよ。」
そうなんです。
失敗して壁が穴だらけになったり、大切な神棚が落下してしまったりするリスクを防ぐための「安心料」と考えれば、3万円以下なら納得できる金額ではないでしょうか。
2. 天井から吊り下げる(つりさげる)場合
和室などでよく見かける、天井から木の棒で吊り下がっているタイプです。
- 料金のめやす: 25,000円 〜 50,000円
- かかる時間: 2時間〜半日程度
これは壁に付けるよりも技術が必要な工事になります。
天井の裏にある梁(はり)などの構造体を正確に探さないといけないからです。
わかりやすく表にまとめてみました。(スマホの方は横にスクロールできます)
| 工事の種類 | 料金のめやす | おすすめな人 |
|---|---|---|
| 壁付け(シンプル) | 1万〜3万円 | 一般的な住宅、洋室のリビング |
| 天井吊り下げ | 2.5万〜5万円 | 和室、壁にスペースがない方 |
| 造作(リフォーム) | 5万円〜上限なし | 新築の方、デザインにこだわりたい方 |
【業者選び】どこに電話すればいいの?失敗しない探し方
料金の目安がわかったところで、次は「誰にお願いするか」です。
依頼先は主に3つあります。それぞれの特徴を見てみましょう。
1. 地元の「工務店」や「リフォーム会社」
一番確実性が高いのがここです。
お家を建ててくれた会社や、近所にある地域密着の工務店さんです。
メリット: 家の構造(配線や下地の位置)を熟知しているため、失敗が少ない。
デメリット: 「神棚一つの設置で呼んでもいいのかな?」と遠慮してしまうことがある。(実際は快く受けてくれるところが多いです)
2. 「便利屋(べんりや)」さん
電球の交換から草むしりまで幅広く対応してくれる業者です。
メリット: 料金が比較的安い。「明日来てほしい」などの急な要望にも対応してくれることがある。
デメリット: 技術力にバラつきがある。「元大工」のスタッフなら安心だが、知識の浅いスタッフが来る可能性もゼロではない。
「安さにひかれて、ネットで見つけた激安の便利屋さんに頼んだんです。そしたら、神棚がなんだか斜めになっていて…。お供えしたお酒がこぼれそうになっちゃいました。やっぱり、事前に施工実績があるか確認すればよかったです。」
Aさんのようにならないために、依頼する前には必ず「神棚の設置経験はありますか?」と確認しましょう。
3. 神棚を購入した「神具店」からの紹介
神棚を販売しているお店で、提携している職人さんを紹介してもらう方法です。
神様の扱いに慣れたプロが来てくれるので、お祀りのマナーなどの相談もできて安心です。
【具体的なアクションプラン:どうやって探す?】
スマホで検索するときは、
「(あなたの住んでいる地域名)+ 神棚設置 + 工務店」
というキーワードで検索してみてください。
例:「横浜市 神棚設置 工務店」
【DIY】自分で付けるなら「石膏ボード用」が最強!
「業者に頼む予算を抑えたい」
「自分の手で心を込めて神様をお迎えする準備をしたい」
そうお考えなら、ご自身での設置(DIY)も素晴らしい選択です。
最近の神棚は進化しており、女性お一人でも簡単に取り付けられる製品が増えています。
賃貸でも安心!穴が目立たない神棚
壁にドリルで大きな穴を開けることは、賃貸住宅では難しいですよね。
そこで活躍するのが「石膏ボード用」の神棚です。
これは、太いネジを使わず、細い専用ピンを複数本刺して固定します。
取り外した後も、画鋲程度の小さな穴しか残らないため、原状回復がしやすく、大家さんに迷惑をかける心配もほとんどありません。
まだ神棚本体を購入していないなら、最初からこのタイプを選ぶのが賢い選択です。
>>【初心者でも簡単】石膏ボードの壁にすぐ付けられる「モダン神棚セット」を見てみる
これだけは厳守!DIYで絶対にやってはいけない3つのこと
ご自身で設置する場合、以下のルールだけは必ず守ってください。
1. 「水平」を確認しないのはNG!
神棚が斜めになっていると、見た目が悪いだけでなく、神様に対しても失礼にあたります。
スマホのアプリで「水平器」と検索すると、傾きを測れる無料アプリがあります。それを活用して、必ず水平を保って固定しましょう。
2. 場所を適当に決めるのはNG!
神棚には「良い向き」と「避けるべき場所」があります。
基本は、神棚の正面が「南向き」または「東向き」になるようにします。
- 良い場所:明るく清潔で、目線より高い位置。
- 悪い場所:トイレと背中合わせの壁、人が頻繁に出入りするドアの上、仏壇の真向かい。
3. 準備不足で始めるのはNG!
高い場所での作業になります。不安定な椅子に乗って作業するのは大変危険です。
安全な脚立(きゃたつ)を必ず用意しましょう。
【設置前の最終チェックリスト】
- □ 設置する場所は「南」か「東」を向いていますか?
- □ 壁の材質は確認しましたか?(石膏ボード? 木?)
- □ スマホに「水平器アプリ」は入れましたか?
- □ 「雲」の字は用意しましたか?(2階がある場合)
「あ、雲の字がない!」と思われた方、ご安心ください。
マンションや1階に神棚を置くときは、「ここから上は空ですよ(誰も歩いていませんよ)」という意味を込めて、天井に「雲」という字を貼るのがマナーです。
これがないと、神様の上を人間が歩くことになってしまい、失礼にあたるとされています。
>>【数百円で神様へのマナーを】天井に貼る「雲」の字(木製・紙製)を探す
設置が終わったら?神様に喜んでもらうための「おもてなし」
無事に設置が終わったら、そこからが神様との暮らしのスタートです。
ただ形を整えただけでは意味がありません。
神様に「ああ、この家は居心地がいいな。この家族を守ってあげよう」と思っていただくために、環境を整えましょう。
1. まずは「場」を清める
工事が終わった後は、目に見えない埃や気が乱れているかもしれません。
神棚専用の道具を使って、優しく掃除をして場を清めましょう。
※雑巾の使い回しは厳禁です。神様用は新品を用意しましょう。
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2. 「塩」と「香り」で空気を変える
神様は、清浄な空気を好みます。
逆に、淀んだ空気や悪い気(邪気)を嫌います。
そこで役立つのが「盛り塩」です。
お皿に塩を盛って置くだけで、そこが神聖な空間へと変わります。
使用するお塩は、ただの食卓塩ではなく、天然の粗塩や、神社でご祈祷された塩を使うのがベストです。
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そして、良い香りのお香を焚くのも効果的です。
上質な香りが広がると、場が清められ、私たち自身の心も落ち着きます。
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3. 神様をお参りする「あなた自身」を整える
これは非常に重要な視点です。
どんなに立派な神棚があっても、そこに住む家主が毎日疲れ切っていたり、心に余裕がなかったりしては、良い運気は巡ってきません。
神道では、「気枯れ(けがれ)」と言って、生命力が低下している状態を嫌います。
運気を上げる一番の近道は、神棚にお願いすることよりも、「あなた自身が毎日質の高い睡眠をとり、健やかであること」なのです。
「最近、寝ても疲れが取れない…」という方は、神様をお迎えするこの機会に、毎日使う寝具を見直してみるのも良い自己投資です。
雲の上で眠るような心地よさで、一日の疲れと邪気をリセットしましょう。
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もし、「どうしても家の構造的に南向きに置けない!」というお悩みがあるなら、実は寝る向きで運気を補う方法があります。
気になる方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
>>でも、もし南向きが無理なら?寝る向きで運気を変える『最強の吉方位』の裏ワザはこちら
※風水や運気に関する内容は、伝統的な考え方に基づくものです。効果には個人差がありますし、科学的な保証があるものではありませんが、日々の暮らしを豊かにする知恵として取り入れてみてください。
神棚の設置についての「よくある質問」(Q&A)
最後に、設置の際によくある質問をまとめました。
- Q. アパートやマンションで、上の階に人が住んでいる場合はどうすればいい?
- A. 神棚の上の天井に「雲」「天」「空」と書かれた紙や木彫りの文字を貼りましょう。「ここより上は空しかありません(誰もいません)」という意味になります。
- Q. 古い神棚があるのですが、処分はどうすればいいですか?
- A. ゴミとして捨てるのは絶対にNGです。近くの神社でお焚き上げ(おたきあげ)をしてもらいましょう。業者によっては引き取りをしてくれる場合もあります。
- Q. 設置するのに「良い日」というのはありますか?
- A. 必須ではありませんが、「大安」などの吉日が好まれます。逆に仏滅は避ける人が多いです。気持ちよくお参りできる日を選びましょう。
お札の並べ方や詳しいお参りの作法(二拝二拍手一拝)については、神社本庁のホームページにも詳しく掲載されています。一度確認しておくと安心ですよ。
参考リンク:神社本庁公式ホームページ
まとめ:神棚の設置は「安心」を買うこと
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
重要なポイントを振り返りましょう。
- 料金相場: 壁に付けるだけなら1〜3万円。天井吊り下げなら2.5〜5万円。
- 誰に頼む?: 確実性なら「工務店」、安さなら「便利屋」、マナーなら「神具店」。
- DIY: 「石膏ボード用」なら簡単。ただし「水平」と「方角」は厳守。
- その後: 掃除とお供えを忘れずに。あなた自身も元気に過ごすことが大切。
神棚を設置するということは、家族を見守ってくださる「神様」と共に暮らすということです。
費用をかけてプロに頼むのも、ご自身で心を込めて取り付けるのも、どちらも素晴らしい選択です。
一番大切なのは、設置した後にあなたが神棚を見上げて、
「ああ、なんだかホッとするな」
と心から思えること。
その穏やかな気持ちがあれば、きっと神様もあなたの家族を全力で守ってくださるはずです。
あなたの新しい神棚ライフが、笑顔のあふれる素晴らしいものになりますように!
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