公園で色とりどりの落ち葉を拾い上げた子どもの、キラキラした瞳。
そんな純粋な問いに、季節の移ろいの素敵さをどう伝えたらいいか、言葉に詰まってしまったことはないかな?
正直に告白すると、僕もその一人。
いつもの公園、いつもの滑り台…だんだん秋の遊びもマンネリ気味かも、なんて感じていたんだ。
冬の足音が聞こえてくる「霜降(そうこう)」の季節は、親子の五感をくすぐる“自然の遊び道具”でいっぱいの、最高の冒険フィールドになるんだよ。
そもそも「霜降」って、子どもにどう説明する?
「二十四節気の19番目でね…」なんて説明しても、子どもはポカンとしちゃうよね。大切なのは、難しく考えず、物語みたいに話してあげることだよ。
「霜の妖精さんが、冬支度を始める合図だよ」
例えば、こんな風に話してみるのはどうかな?
「朝、お外の葉っぱの上が、キラキラ白く光る魔法の粉で飾られていることがあるんだけど、それが霜だよ。ちょっぴり寒がりな霜の妖精さんが、『そろそろ冬が来るよー!みんな、温かい準備をしてねー!』ってお知らせしてくれてるんだ」
そんな風に、子どもの想像力が膨らむような言葉で伝えてあげると、「妖精さん、どこにいるの?」なんて、新しい冒険が始まるかもしれないよ。
この時期ならではの自然の変化
言葉だけじゃなく、一緒に「本物」を探しに行くのが一番!
- 葉っぱが、緑色から赤や黄色に素敵なお洋服にお着替えしていること。
- どんぐりや松ぼっくりが、木の上から「見つけてみて!」って、かくれんぼみたいに落ちてきていること。
- お外の空気の匂いが、夏とは違ってひんやり、澄んだ匂いがすること。
「赤い葉っぱ、どっちが先に見つけられるか競争だ!」みたいに、親子で一緒に「探しっこゲーム」をするのがおすすめだよ!
「霜降」の季節にぴったり!親子の五感を育む週末あそび4選
さあ、準備はいいかな?親子で一緒に「霜降」の季節を探しに、最高の冒険へ出かけよう!
【視覚】色が変わる葉っぱで、宝物アートを作ろう
赤、黄色、オレンジ、茶色…この時期の落ち葉は、まるで天然の絵の具みたいだよね。拾い集めた色とりどりの葉っぱを、画用紙にペタペタ自由に貼ってみよう。
ノリで貼る感触、葉っぱのザラザラした手触り。それだけで、世界に一つだけの素敵なアート作品が完成するよ。大きな葉っぱでお面を作ったり、葉っぱの冠を作って「森の王様ごっこ」をするのも、きっと盛り上がるはず!
【聴覚・触覚】”カサカサ” “パリパリ”、足音のオーケストラ探検
落ち葉がたくさん積もった場所は、最高の音楽ホールに変身するよ。
そーっと静かに歩いてみたり、ザクザクっとわざと大きな音を立てて走ってみたり。「どんな音がするかな?」って耳を澄ましてみよう。乾燥してパリパリの葉っぱ、まだ湿っていて「クシャ」って音がする葉っぱ。手で触って、その違いを感じてみるのも面白い発見があるよ。
【嗅覚・味覚】旬の恵みで、簡単おやつクッキング
外でたくさん遊んだ後は、お腹がペコペコになるよね。この時期のさつまいもは、甘くて最高のおやつになるんだ。
きれいに洗ったさつまいもを、アルミホイルに包んで、オーブントースターでじっくり焼くだけの「なんちゃって焼き芋」は、子どもも大喜び間違いなし!甘くて香ばしい匂いが部屋中に広がって、待っている時間も幸せな気持ちになるね。
【触覚】どんぐり、松ぼっくり…森の落とし物コレクション
お気に入りの小さな箱や、布の袋を持って、森からのプレゼントを探しに出かけよう。
帽子をかぶったツルツルのどんぐり、カサが開いたトゲトゲの松ぼっくり。一つひとつ形や手触りが違う落とし物を夢中で集めるだけで、子どもにとっては最高の宝探しになるよ。「どっちがたくさん見つけられるかな?」なんて競争するのもいいね。
まとめ:最高の思い出を「カタチ」に残そう
霜降の季節に楽しめる、親子の遊びのヒント、どうだったかな?
一番大切なのは、何かを上手に教えることじゃなくて、パパやママ自身が童心にかえって、「これ、面白いね!」「本当に不思議だね!」って、子どもと一緒の目線で心から楽しむことなんだと思う。
そんな、かけがえのない親子の時間って、本当にあっという間に過ぎてしまう、儚くて美しい宝物だよね。
子どものキラキラした表情、一緒に心の底から笑い合った瞬間。そんな最高の瞬間を、たまにはプロのカメラマンに「カタチ」として切り取ってもらうのは、未来の家族への最高のプレゼントになるかもしれないよ。