「今度の表彰式、急に介添え役を任されてしまった……」
「大勢の注目が集まるステージ上で、もし手順を間違えたらどうしよう?」
そんなプレッシャーを感じていませんか?
表彰式は、受賞者である生徒や先生方にとって一生の思い出となる晴れ舞台。介添え役の動き一つで、式の品格が決まってしまうと言っても過言ではありません。
でも、安心してください。介添えには「これさえ守れば美しく見える」という黄金の型が存在します。
この記事では、失敗が許されない式典担当の先生に向けて、絶対に失敗しないための「介添えの全手順」と「賞状盆の扱い」を徹底解説します。
曖昧な精神論は抜きにして、「どこに立ち、どのタイミングで手を出すか」具体的に記述しました。この記事を最後まで読めば、当日は自信を持って、堂々とした立ち振る舞いができるようになります。
【最重要】賞状盆の正しい持ち方と美しい所作マニュアル
介添え役の最大の見せ場は「賞状盆(黒いお盆)」の扱いです。
ここでモタつくと、式全体のテンポが悪くなってしまいます。動画を検索して探す必要がないよう、具体的な動きをここにまとめました。
1. 賞状盆の「持ち方」の基本
ただ持っているだけに見えますが、美しく見せるにはコツがあります。

- 位置: おへその高さ(帯の位置)で水平に保ちます。高すぎても低すぎても不格好です。
- 手の添え方: 盆の左右の縁(ふち)を軽く挟むように持ちます。
- 親指:盆の縁にかける
- 他の4本の指:揃えて盆の底を支える
- 姿勢: 脇を軽く締め、ひじを少し張ると、堂々とした美しい立ち姿になります。
2. 授与者への「差し出し方」3ステップ
賞状を渡す人(校長先生や来賓)の左斜め後方に控え、以下の手順でサポートします。

- 一歩踏み出す: 授与者が賞状を読み終える直前、左足から静かに一歩踏み出し、授与者の左横(取りやすい位置)へ近づきます。
- 盆を差し出す: 授与者が手を伸ばしやすい高さへ、スッと盆を差し出します。この時、自分の方へ引きすぎないのがポイントです。
- 静止する: 授与者が賞状を取り上げるまで、ピクリとも動かず「黒子」に徹します。
3. 渡し終えた後の「引き際」
授与者が賞状を手に取り、受賞者へ向き直ったら、邪魔にならないよう速やかに、しかし優雅に元の位置(左斜め後方)へ戻ります。この時、賞状盆は脇に抱えず、体の正面で水平に持ったまま下がりましょう。
連携ミスを防ぐ!授与者との阿吽の呼吸
自分だけが完璧でも、賞状を渡す人(校長先生など)との連携が取れていないと失敗します。事前の打ち合わせや、当日の観察で以下の点を確認してください。
ここが失敗ポイント!
- 賞状の順番確認: 読み上げ順と、盆に乗っている賞状の順番が合っているか、直前まで何度でも確認してください。これが最大のトラブル原因です。
- 渡すタイミング: 授与者が「誰(受賞者)」を見ているか確認します。授与者が賞状を受け取ろうと手を出した瞬間に、そこに盆があるのが理想です。
- 枚数の確認: 複数枚渡す場合、2枚目を渡す準備を素早く行います。
【要注意】先生の品格を左右する服装と身だしなみ
ステージ上では、強力な照明が当たります。
ヨレヨレのスーツや、手入れされていない指先は、客席(保護者席)から意外なほどハッキリと見えてしまいます。「先生、なんだかだらしないな……」と思われないよう、身だしなみは完璧にしておきましょう。
1. その手袋、本当に大丈夫?「白手袋」の重要性
介添え役にとって、もっとも重要なアイテムが「白手袋」です。
「100円ショップの綿手袋でいいや」と思っていませんか? それは非常に危険です。
安価な綿手袋は、生地が厚く指先がダブつくため、賞状のような薄い紙を掴むのには適していません。また、摩擦が少なく滑りやすいため、最悪の場合、式典中に賞状盆や記念品を滑り落としてしまうリスクがあります。
式典用の「滑り止め付き」かつ「手にフィットするナイロン・スムス手袋」を用意するのが、プロとしてのマナーであり、何よりあなた自身の失敗を防ぐ命綱になります。
当日慌てないよう、予備を含めて早めに準備しておきましょう。

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2. 服装は「準礼装」が基本
介添え役はあくまでサポート役(黒子)ですが、フォーマルな場にふさわしい品格が求められます。
- 女性の場合: 落ち着いた色味(ネイビー、黒、グレー)のセレモニースーツやワンピース。肌の露出は控えめに。
- 男性の場合: ダークスーツに、派手すぎないネクタイ(シルバーや織り柄のある白など)。
もし、「手持ちのスーツが数年前のものでサイズが合わない」「少しカビ臭いかも……」と不安な場合は、新調を検討してください。テカリのある古いスーツは照明の下で悪目立ちします。
保護者からの信頼を損なわないためにも、清潔感のある一着を用意しておくと安心です。
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万が一のトラブル対応Q&A
どんなに準備しても、ハプニングは起こります。対処法を知っているだけで、心に余裕が生まれます。
- Q. 賞状を床に落としてしまったら?
- A. 慌てず、拾い上げて「一礼」を。
焦って拾うのが一番見苦しいです。落ち着いて拾い上げ、汚れがないか確認し、軽く一礼してから授与者に渡しましょう。堂々としていれば、ミスも演出の一部に見えます。 - Q. 渡す賞状の順番が違っていたら?
- A. その場で小さく指摘して交換します。
間違ったまま渡すのが最悪の事態です。気づいた時点で、授与者に耳打ちするか、盆の上で正しい賞状を一番上に差し替えてから渡します。
事前準備チェックリスト
最後に、出発前に確認できるチェックリストを用意しました。スクショして活用してください。
【当日の持ち物・確認リスト】
- □ 白手袋(滑り止め付き推奨・予備もあると安心)
- □ 清潔なハンカチ・ティッシュ
- □ ストッキング・靴下の予備(伝線対策)
- □ 賞状盆(汚れや指紋を事前に拭き取る)
- □ 賞状の枚数と順序の最終確認(リハーサル時に)
- □ 授与者との動線確認
まとめ:自信を持った介添えで、最高の表彰式を
表彰式の介添えは、緊張する役割ですが、以下の3点を意識するだけで十分に務まります。
- 賞状盆はへその高さで水平に持つ
- 授与者との呼吸を合わせ、常に半歩先を読む
- 道具(手袋・服装)に頼って、物理的なミスを防ぐ
準備さえ整えれば、あとは堂々と振る舞うだけです。
あなたの落ち着いた介添えが、受賞者の喜びをより一層引き立て、素晴らしい式典になることを応援しています。
まずは、一番の不安要素である「手元の滑り」を解消するため、専用の手袋の準備から始めてみてくださいね。