神様との暮らし、はじめの一歩
念願の神棚を、自分の家に迎えた。
清々しい気持ちになるはずが、なんだか心はモヤモヤ…。
「この場所で本当に合ってるのかな?」
「お供え物って、これでいいの?」
「もし、やり方が間違っていて、罰が当たったらどうしよう…」
わかるよ、すごくわかる。だって、学校で習うわけじゃないし、親しい友達にもなかなか聞きづらいもんね。その不安な気持ち、あなたが神様を心から大切に思っている、何よりの証拠なんだ。
正直に告白すると、どんなに慣れている人でも、最初はみんな同じように不安なんだよ。だから、大丈夫。
この記事では、神棚の専門家じゃなくても、誰でも簡単に神様へ感謝が伝わる7つの基本ステップを、一つひとつ丁寧に解説していくね。読み終わる頃には、その不安は「自信」に変わっているはずだから。

【ステップ1〜3】まずはここから!神棚をお迎えする準備編
神様との心地よい暮らしを始めるために、まずは基本の「キ」となる準備から始めよう。ここをしっかり押さえておけば、もう心は揺らがないよ。
ステップ1:どこに置くのが正解?
神様が心地よく過ごせる場所、それが神棚の定位置。ポイントは「明るくて、清浄で、家族みんなを見守れる場所」だよ。
- 方角:太陽の光がたくさん入る「南向き」か、太陽が昇る「東向き」が一番良いとされているよ。
- 場所:家族が集まるリビングや、清らかな場所がおすすめ。逆に、トイレと向かい合わせになったり、人が頻繁に通るドアの上は避けてあげよう。
- 高さ:僕たちの目線よりも高い、見上げる位置に設置するのが基本だよ。
「でも、マンションだからちょうど良い場所が…」って思うよね。そんな時は、天井にこの「雲」と書かれた木彫りを貼るだけで大丈夫。「この上には何もありませんよ」という神様への敬意のしるしになるんだ。
ステップ2:何を揃えればいいの?
たくさんあって難しく見える神具だけど、基本はシンプル。まずは、これだけあれば神様をお迎えできるよ。
▼これだけは揃えたい!基本の神具
- お宮(おみや):神様のお札を納める、小さなお社のこと。
- 榊立て(さかきたて):神聖な植物「榊」を立てるためのもの。
- 水玉(みずたま):新鮮なお水を入れる器。
- 平瓮(ひらか):お米とお塩を盛る、平たいお皿のこと。
最近は、おしゃれなデザインのものも多いから、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶのも楽しいよ。セットで揃えると統一感も出て、間違いがないから初心者さんには特におすすめかな。
ステップ3:お札はどこでいただくの?
神棚の準備ができたら、いよいよ神様の魂となる「お神札(おふだ)」をいただきに行こう。基本的には、あなたの住む土地を守ってくれている「氏神様」の神社や、あなたが個人的に信仰している神社でいただくのが一般的だよ。神社の社務所(授与所)で、「神棚にお祀りするお神札をください」と伝えれば、丁寧に対応してくれるから安心してね。
【ステップ4〜7】いよいよ実践!神様に感謝が伝わる毎日の作法編
準備が整ったら、いよいよ神様との毎日の暮らしがスタート。難しく考えず、大切な人に接するように、心を込めてお世話をしてみよう。

ステップ4:基本のお供え物と交換のタイミング
毎日のお供え物は、神様への感謝のしるし。「今日も美味しいご飯をありがとうございます」という気持ちを込めて、基本の三品をお供えしよう。
- お米:中央に。炊き立てのご飯が一番だけど、生米でもOK。
- お塩:向かって右側に。粗塩などの自然塩がおすすめ。
- お水:向かって左側に。毎朝、汲みたての新鮮なものを。
これらは、できれば毎日交換するのが理想。でも、もし忙しくて難しい日は、お水だけでも替えたり、「ごめんなさい、今日はできません」と心で伝えれば、神様はきっと分かってくれるよ。
ステップ5:神聖な植物「榊(さかき)」の扱い方
青々とした榊は、神様の力を示すもの。毎月1日と15日に新しいものに交換するのが基本だよ。枯れてしまったら、その都度新しいものと交換してあげてね。新鮮な榊をお供えすると、神棚全体がパッと明るくなるのを感じるはず。
ステップ6:正しいお参りの作法「二拝二拍手一拝」
神社での参拝と同じ作法だよ。朝、一日の始まりに「今日もよろしくお願いします」、夜、一日の終わりに「今日もありがとうございました」と、感謝の気持ちを伝えてみよう。
- 神棚の前に立ち、姿勢を正す。
- 深いお辞儀を2回する(二拝)。
- 胸の高さで、右手を少し下にずらして手を合わせ、2回拍手する(二拍手)。
- ずらした指を元に戻し、心を込めて祈る。
- 最後に、もう一度深いお辞儀を1回する(一拝)。
ステップ7:心を込めた「お掃除」のやり方
神様はキレイ好きなんだ。ホコリをかぶっていたら、居心地が悪いよね。月に数回でもいいから、ハタキや綺麗な布で優しくホコリを払ってあげよう。お掃除は、神様への最高のおもてなしだよ。
▼お掃除にあると便利なアイテム
・毛ばたき/ハンディワイパー
・マイクロファイバークロス
掃除の仕上げに、浄化作用のあるお香を焚いたり、お塩で空間を清めるのも、気持ちが引き締まってすごくおすすめだよ。
【要注意】これだけは避けて!神棚の祀り方でやってはいけないNG例
「罰が当たるかも…」という不安は、何がタブーなのかを知るだけで、スッと軽くなるもの。ここでは、神様に失礼にあたる可能性のある、いくつかのNG例を紹介しておくね。
🙆♀️ 神様が喜ぶポイント!
- 毎日じゃなくても、感謝の気持ちを伝える
- 神棚の周りをいつも清潔に保つこと
- 家族みんなが自然と手を合わせられること
🙅♀️ これは避けたいNG行動…
- お供え物を何日も放置してしまうこと
- 神棚の真上を人が歩く場所に設置すること
- 家族に不幸があった(喪中)のに、お参りしてしまうこと※
※喪中の場合は、神棚の正面に白い紙を貼り、お参りを控えるのが一般的だよ(五十日祭を終えるまで)。
でもね、もし間違ってしまっても、過度に自分を責めないで。「ごめんなさい」と心から謝って、次から気をつければ大丈夫。神様は、あなたのそんな素直な心を、ちゃんと見てくれているからね。
まとめ:完璧じゃなくて大丈夫。あなたの「ありがとう」が神様への最高のおもてなしです
ここまで、本当にお疲れ様。7つのステップ、どうだったかな?
「意外とシンプルだな」「これなら私にもできそう!」って、少しでも感じてくれたら、すごく嬉しいな。
神棚の祀り方で、一番大切なことをもう一度だけ言うね。
それは、高価な神具を揃えることでも、毎日完璧にお供えすることでもないんだ。
一番大切なのは、あなたの「いつもありがとう」という、素直な感謝の気持ち。
その気持ちさえあれば、多少やり方が違っていても、神様は絶対に罰なんて当てない。むしろ、あなたの健気な姿を、一番近くで優しく見守ってくれるはずだよ。
神様との丁寧な暮らしは、あなたの毎日をきっと豊かにしてくれる。焦らず、あなたのペースで、神様との心地よい関係を築いていってね。
▼もっと神様と仲良くなりたいあなたへ
神様との暮らしに慣れてきたら、開運ツールを取り入れたり、神様の世界を深く学んでみるのもおすすめだよ。きっと、今よりもっと毎日が楽しくなるはずだから。