Instagramを開けば、白で統一されたインテリア、手作りのおやつ、美しく収納されたクローゼット。
「素敵だな」と思う反面、スマホを置いた瞬間に目に入るのは、昨日の洗濯物の山と、シンクに残った洗い物。「私なんて、全然丁寧じゃない」と、勝手に落ち込んでしまうことはありませんか。
以前の私もそうでした。「丁寧な暮らし=手間と時間をかけること」だと思い込み、無理をしては挫折し、自己嫌悪に陥る繰り返し。
でも、ある時ふと気づいたのです。「他人に見せるための丁寧さ」で、自分が疲弊してしまっては本末転倒ではないかと。
そこから私は、「丁寧」の定義を変えました。それは「自分を置き去りにしない」こと。今回は、がんばり屋さんの30代にこそ提案したい、私の「自分ファーストな整え方」をご紹介します。

ルール1:視覚より「触覚」を優先してみる
部屋が散らかっていると、視覚的なノイズでイライラしますよね。でも、忙しい時に毎日完璧に片付けるのは至難の業です。
そこで私は、「目はつぶれても、肌は騙せない」と割り切り、視覚(見た目)よりも触覚(触り心地)を優先させることにしました。
1日の3分の1、自分をハグする場所
一番に変えたのは寝具です。私たちは人生の3分の1を眠って過ごします。洗い物が残っていても、寝る場所だけは最高に心地よくありたい。
「寝るだけの時間」を「自分を回復させるためのケア時間」と捉え直し、マットレスや枕を少し良いものに変えてみました。
ふかふかのマットレスに体を預けた瞬間、「あぁ、今日の私もよくがんばった」と、理屈抜きで体が緩みます。これは、どんなに綺麗に収納された棚を見るよりも、直接的に心に効きました。
見た目の映えよりも、体の声を聴く。これが私の最初の「丁寧」です。
リビングでくつろぐ時も、肌触りの良いクッションが一つあるだけで、心の安らぎ方が違います。触れているだけで安心する、そんなアイテムを味方につけてみてください。
ルール2:家の中に「聖域」を1ヶ所だけ作る
部屋全体を綺麗にするのはハードルが高いですが、「ここだけは絶対に侵されない場所」を1ヶ所作るだけなら、できそうな気がしませんか?
視界に入る「アンカー(拠り所)」
私が実践したのは、リビングの一角に小さな「神棚」を作ることでした。
「え、神棚?」と思われるかもしれませんが、これは宗教的な意味合いというより、「心をリセットするスイッチ」としての役割が大きいです。
周りが多少散らかっていても、その一角だけは空気が澄んでいる。ふと視界に入ると、「あ、ここだけは整っている」という安心感がある。そんな「聖域」を持つことで、不思議と自分の中に芯が通るような感覚を覚えました。
30代からの、無理をしない神棚の取り入れ方については、こちらの記事で詳しくお話ししています。マンションでも浮かない、モダンな整え方です。
30代から始める「神棚のある暮らし」。マンションでも浮かない、心を整える小さな聖域
ルール3:「思い出」はプロの手を借りて残す
「丁寧な暮らし」の呪縛の一つに、「母の手作り」や「ママが撮る子供の写真」みたいなプレッシャーがありませんか?
私は写真の整理が苦手で、スマホの中に数千枚のデータが溜まったまま。「いつかアルバムにしなきゃ」と思いながら、日々が過ぎていくことに罪悪感を感じていました。
「自分でやらなきゃ」を手放す勇気
そこで思い切って、記念日や家族のイベントは「プロに出張撮影を頼む」ことにしました。
自分で必死にカメラを構えて、子供に「こっち向いて!」と叫ぶのではなく、撮影はプロに任せて、私は子供と遊ぶことに集中する。結果的に、その方が自然で素敵な笑顔が残せることに気づきました。
「全部自分でやる」のが丁寧なのではなく、「大切な時間を守るために、人の手を借りる」という選択も、立派な「丁寧な暮らし」だと私は思います。
まとめ:あなたの「丁寧」は、あなたが決めていい
私がたどり着いた結論は、丁寧な暮らしとは「生活の質を上げる」ことではなく、「自分の機嫌を取るのが上手になる」ことでした。
- 見栄えよりも、肌触りの良い寝具で自分を包む。
- 部屋全体ではなく、小さな「聖域」だけを整える。
- 苦手なことはプロに頼り、笑顔の時間を増やす。
SNSの中の誰かと比べる必要はありません。
今日、あなたが少しでも「心地いいな」「楽になったな」と感じられたなら、それはもう十分すぎるほど、自分を大切にした「丁寧な暮らし」なのです。
肩の力を抜いて、まずは今の自分をいたわってあげてくださいね。