マンションやアパートにお住まいの方にとって、意外と悩ましいのが「盛り塩のその後」ではないでしょうか。
「使い終わったお塩、どうやって手放せばいいの?」
「庭がないから土には還せないし、ゴミ箱にポイっと捨てるのはなんだか怖い」
そんなふうに、処分の瞬間に手が止まってしまうこと、ありますよね。私も今のマンションに越してきた当初、古い習慣と現代の住環境のギャップに戸惑った一人です。
今回は、庭のないお家でも安心して実践できる、私なりの「感謝の手放し方」についてお話しします。難しく考える必要はありません。大切なのは、形式よりも「ありがとうございました」という気持ちの区切り方だと、私は感じています。

庭がないマンション、使い終わったお塩どうしてる?
昔ながらの言い伝えでは、「使い終わった盛り塩は川に流すか、土に埋める」のが良いとされてきました。自然のものを自然に還す、という意味ではとても理にかなっています。
けれど、現代のマンション暮らしではどうでしょうか。ベランダのプランターに埋めるわけにもいきませんし(塩害で植物が枯れてしまいます)、近くに清流があるわけでもありません。
だからといって、キッチンの生ゴミと一緒に無造作に捨てるのも、なんとなく気が引けてしまうものです。この「なんとなく」という違和感こそ、私たちが塩に対して敬意を払っている証拠なのかもしれません。
「トイレに流す」は正解?それともNG?
よく耳にするのが「トイレに流す」という方法です。「悪いものを水に流す」という意味合いで推奨されることもありますが、私は少し慎重になっています。
風水やスピリチュアルな視点は人それぞれですが、現実的な視点として、配管への影響や環境負荷を気にされる方も増えています。また、トイレは「不浄の場所」ともされるため、神様にお供えしたものを最後にそこへ持っていくことに、私自身は少し抵抗を感じてしまいました。
そこで私は、現代の生活スタイルに合わせつつ、心苦しくない別の方法を選ぶようになりました。
私の結論|「捨て方」よりも「包み方」で心は決まる
私が実践しているのは、以下の3つのパターンのうち、その時の状況や気分に合わせた方法です。「絶対にこれでないといけない」と決めつけず、自分が心地よいと思える方法を選んでみてください。
1. 白い紙に包んで、可燃ゴミとして手放す
一番現実的で、多くの方が実践されている方法です。ただそのままゴミ箱に入れるのではなく、ひと手間加えることで「ゴミ」ではなく「役目を終えたもの」としての扱いに変わります。
- 半紙やコピー用紙など、清潔な白い紙を用意します。
- 使い終わった塩をその紙の上に移します。
- 「家を守ってくれてありがとうございました」と心の中で念じながら包みます。
- 他のゴミとは混ざらないよう、別の小袋に入れてから指定のゴミ袋へ。
こうしてワンクッション置くだけで、不思議と罪悪感は消え、感謝の気持ちで送り出せるようになりました。
2. キッチンのシンクで、水に溶かして流す
塩はもともと海から来たもの。「水に還す」という考え方です。
洗い物をしていない、きれいな状態のシンクで行います。水を流しながら塩を静かに置き、「ありがとうございました」と見送ります。形が完全になくなるまで見届けるのがポイントです。キッチン周りの配管の錆びが心配な場合は、大量の水と一緒に流すよう心がけています。
3. 神社の古札納付所に納める
初詣やお焚き上げのタイミングが近ければ、神社にお持ちすることもあります。ただし、塩の受け入れを行っていない神社もあるため、事前に確認するか、お守りやお札を返すついでに「感謝の気持ち」としてお賽銭を添える程度に留めるのがマナーだと考えています。
交換した後こそ大切。空気が澄む「仕上げ」のひと手間
塩を下げた後、そこには「空っぽの器」と「空いたスペース」が残ります。実は、新しい塩を盛る前のこのタイミングこそ、お部屋の空気を整える絶好のチャンスです。

1. 器と棚を「リセット」する掃除
塩を乗せていたお皿は、水洗いして水分をしっかり拭き取ります。そして、お皿を置いていた場所も丁寧に拭き掃除をします。
私はここで、静電気でホコリを吸着してしまう化学雑巾ではなく、洗って繰り返し使えるマイクロファイバークロスや、細かいホコリを優しく払える毛ばたきを使っています。道具にこだわると、掃除自体が丁寧な儀式のように感じられ、心が落ち着きます。
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2. 新しい塩を置く前に「香り」で場を整える
掃除が終わったら、すぐに新しい塩を置くのも良いですが、私は時々お香を焚いて、空間の空気を一度リセットするようにしています。特に「なんとなく空気が重いな」と感じた時は、香りを取り入れると気分転換になります。
3. 次の塩を準備する
場が整ったら、新しいお塩を盛ります。スーパーで買える粗塩でも十分ですが、「ここぞ」という時や、気持ちを切り替えたい時には、ご祈祷済みの塩を使うこともあります。真っ白な塩が円錐形に整うと、背筋がスッと伸びる感覚になります。
まとめ|形式にとらわれず、今の暮らしに馴染む方法で
マンション暮らしでの盛り塩の処分方法について、私なりの工夫をご紹介しました。
大切なポイントの振り返り
- 無理に土に埋めようとしなくて大丈夫。
- 白い紙に包んで「ゴミ」と区別することで、感謝の儀式になる。
- キッチンで流すときは、完全に溶けるまで見送る。
- 交換のタイミングは、掃除をして場を清めるチャンス。
「正しく捨てなきゃバチが当たる」と怖がる必要はありません。神様や見えない力は、きっと私たちの「住環境」や「事情」も分かってくれているはずです。
一番良くないのは、迷ってしまって古い塩をいつまでも放置してしまうこと。自分の中で「これなら気持ちいい」と思えるルールを決めて、定期的に新しい風を取り入れてみてください。
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